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豚の葬式

27.buta-full
私が怯えるものは
常に首の後ろで黙っている

爪を鳴らす
まるで壊れた時計の秒針のようだ
動かずその場で
音だけ 音だけ 音だけ 音だけ

反芻していくうちに意味を失い
私はそれを許せない

大きなしまうまがこの部屋を抱く
葬列には目だけ笑った豚

こんにちは知らないあなた こんにちは知らない君

仲間はずれの私は恥ずかしくなって
何やら妙なうすら笑い

口に入れたお寿司は
焼いた骨の味がした